当院の医師はアトピー性皮膚炎をはじめ、蕁麻疹、接触皮膚炎(かぶれ)乾燥性湿疹などの痒みの強い皮膚疾患、手足に生じる汗疱状皮膚炎、掌蹠膿疱症、更にこれらの皮膚疾患の発症・悪化の原因となる食物アレルギー、薬剤アレルギー、金属アレルギー、汗アレルギー、真菌や細菌のアレルギーなど、アレルギーの診療を専門とし、長年にわたって取り組んできました。
これらの疾患・症状は患者さんにより重症~軽症様々であり、同じ診断でも一律に同じ治療で治るわけではありません。私たちは患者さんと話し合い、その背景にある病態を知ることで、患者さん一人一人に合ったオーダーメイド治療を心がけております。
症状やご相談に応じて、各種アレルギー検査(特異的IgE検査:アトピー性皮膚炎、花粉食物アレルギー症候群等、パッチテスト:かぶれ、金属アレルギー等)を行っております。*パッチテストは患者さんの背部に直接抗原を貼付するため、入浴制限等もあり、10月から5月までが実施期間となります。
近年アトピー性皮膚炎の治療はステロイドだけでなく、PDE4阻害薬(外用剤)、JAK阻害薬(内服・外用)生物学的製剤(デュプリマブ:IL-4/IL-13受容体モノクロナール抗体、ネモリズマブ:IL-31 受容体モノクロナール抗体)注射剤等が開発され、飛躍的に進歩を遂げています。外用のJAK阻害薬やPDE4阻害薬は2歳から使用可能です。生物学的製剤や内服のJAK阻害薬は高額医療ですが、医療費助成制度などもあるため、年齢や症状によって適応を相談させていただいております。
光線治療(エキシマライト)による治療も行っております。尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症などが保険適応となります。ご希望の方はご相談ください。
乾癬は主に青壮年期に多く、摩擦を受けやすい(肘、膝)皮膚に赤みや鱗屑を伴う皮疹をつくります。頭皮や爪変化を伴うこともあります。原因は分からないことも多いですが、遺伝や生活習慣、環境やストレスなどにより発症、悪化するため、これらを見直しながら治療をしていくことが大切です。
掌蹠膿疱症は、手足に膿疱(うみ)や角化(カサカサ)を生じる病気で、喫煙や虫歯、扁桃炎、金属アレルギー等が発症に関係していること言われていますが原因不明な場合も多いです。
これらはステロイド外用だけでなく、ビタミンD3軟膏やエキシマなどの光線治療、オテズラ(PDE4選択的阻害薬)内服や生物学的製剤などの適応となる場合もあります。
また手足の関節の痛みを伴う場合には早急に治療介入が必要ですので、気軽にご相談下さい。
当院のエキシマライト:
セラビームUV308mini (ウシオ電気)
にきびは思春期に皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まることによって、細菌等による炎症を起こす疾患です。進行すると、炎症が広がり皮膚の深い部位に及んで、瘢痕が残ることもあるので、早めの治療が大切です。最近はマスク生活により、治りにくくなり、大人ニキビも増えています。
当院では、抗菌薬、抗ニキビ薬、漢方薬などを組み合わせて、患者さんの1人1人の状態に合わせた治療を行っています。
また、ニキビケア製品やピーリングなどの自費診療も行なっています。化粧品やスキンケアなどについても気軽にご相談下さい。
代表的な脱毛には、円形脱毛症、男性型脱毛症(AGA)、女性のびまん性脱毛症等がありますが、膠原病や感染症により起こることもあります。
様々な原因があるため、皮膚科専門医が視診を行い、脱毛パターンを確認し、早期に適切な治療を行う必要があります。
皮膚生検などが必要な場合は連携病院にご紹介させていただいています。
円形脱毛症は保険診療(内服、外用、エキシマライト等)が中心となりますが、AGAや女性の薄毛などは保険外診療(自費診療の項目参照)も行なっております。
近年、本邦初の保険で認可された多汗症の外用薬(エクロックゲル)が発売されました。
漢方や抗コリン薬などの保険診療も行なっております。
お困りの方はご相談ください。
帯状疱疹、単純ヘルペス、水疱瘡、いぼ、とびひ、水虫など
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種である水痘ウィルスによって起こります。
近年は高齢化もあり、以前よりも発症数が増加しております治療が遅れると帯状疱疹後神経痛、角膜炎、脳炎など重篤な後遺症を残すこともあるため早期の治療が必要となります。
当院では予防接種も扱っておりますので、ご相談ください。
単純ヘルペスは口や鼻、陰部に痛みを伴う水疱が定期的に起こる病気です。
抗ウイルス薬の外用だけでなく、内服薬(治療・予防投与)なども保険適応となっております。
手足によくできる尋常性疣贅、子供の体幹にできる水いぼ、主に中年期以降にできる脂漏性角化症などがあります。
液体窒素療法を中心とし、外用や漢方治療を組み合わせた治療を行なっております。
子供に多い、皮膚の細菌感染症です。
治りにくい方は培養検査も行なっております。
急速に進行する皮膚の細菌感染症で、主に丹毒は顔面、蜂窩織炎は下腿に発赤腫脹が見られ、溶連菌、黄色ブドウ球菌が原因であることが多く、早期の抗菌薬投与が必要となります。
皮膚の真菌感染症 足、爪が多く、放置すると身体の様々な部位に広がり、蜂窩織炎などの重篤な皮膚感染症の原因ともなるので、治療が必要です。
近年、外用・内服共に効果の高い薬剤が開発されており、保険適応となっております。